そもそも、日本では犬をバイクに乗せてのツーリングは可能となっています。しかし、バイクに乗せる積載物には、重さが60キログラム以下であることや高さがタイヤの接地面から2メートル以内であることなどの制限が設けられています。なお、50ccの原付バイクの重さの制限は30キログラム以下となっています。制限の範囲内におさまるようなサイズや重さの犬であれば、バイクに乗せて走ることが認められています。よって、ハーレーに愛犬を乗せることも可能ですが、愛犬が苦痛を感じることのないよう配慮する必要があります。
愛犬を足元に挟んだり、後部座席に乗る同乗者が愛犬を抱っこしたりするといった乗せ方があります。一見安全なようにもみえますが、急ブレーキの際などに愛犬が飛び出してしまう可能性があるので、危険だとされています。また、ひもで荷台にくくりつけるという方法がとられることもありますが、ひもが絡まって窒息してしまう可能性があります。ブレーキをかけた時などの振動でひもに絞めつけられ、愛犬が痛みや息苦しさを感じてしまいます。どちらも愛犬に苦痛を与えてしまうので、良いとは言えない方法です。
愛犬を安全にハーレーに乗せる方法として、犬用のキャリーバッグの使用が挙げられます。顔を出せる穴が付いているので、愛犬が楽に呼吸できるようになっています。キャリーバッグの中にリードを付けることも出来るので、愛犬が飛び出す心配もありません。キャリーバッグだけでなく、背中に背負うことが出来るリュックタイプのものもあります。振動による愛犬の身体への負担を軽減させるために、なるべく柔らかい素材のものを選ぶようにします。また、ハーレーを改造して車体の横にサイドカーを取り付けるという方法もあります。本来、子どもなどの人間を乗せることを目的につくられているものであるため、丈夫な造りとなっています。愛犬をキャリーバッグやサイドカーに乗せて走る場合は、飛び出しを防ぐためになるべくリードを短くするようにします。